〜牛乳が難病をつくっている!?〜
自然にかえる子育て 著:真弓定夫より
part.1
日本は真珠湾を攻撃してアメリカとの戦争が始まりますが、これはそもそもアメリカが日本に対して攻撃をせざるを得ない切羽詰った状態に追い込んだために起きたことです。アメリカは、日本はすぐに降伏すると思っていましたが、あにはからんや、3年8ヶ月も頑張りました。これで「日本人とは容易ならざる民族だ」と脅威を感じます。2度と戦争を起こさせないためにはどうしたら良いのかと腐心するようになるのです。
「日本のすぐれた民族性を劣化させるにはどうしたらいいのか」そこで、7年も占領下において徹底的に日本文化を欧米化したのです。
アメリカには小麦と牛乳がふんだんに余っていました。これを世界に売り込んでいたのですが、日本が一番の標的にされたのです。
「米よりパンの方が頭が良くなる」「大きいことはいいことだ」「たんぱく質が足りない」・・・・などなど、お茶や水まで牛乳に変えさせたのです。
人間のおっぱいは100gに対して1.1〜1.3gたんぱく質を含んでいるのに対して牛のおっぱいは3.3〜3.5g、人の3倍です。
ですから体を大きくする上には非常に良い飲物であるといえます。
昭和22年まで日本は自宅分娩と母乳哺育の国でした。
しかし、これでは牛乳は普及しません。そこでアメリカは牛乳を普及させるために、医者と看護婦にお産をさせようと仕組み、昭和22年三婦法という法律を作りました。
さらに昭和23年、アメリカは母子手帳を乳業に作らせました。母子手帳に医者は関与していないのです。
また、当時の保健所では、一般の栄養士よりも乳業の専従栄養士を優先して採用していました。
母子手帳には・・・乳業などのコマーシャルが載り、乳業の専従栄養士が「牛乳は良い飲物」だという壮大なマインドコントロールがなされたのです。
学校給食に牛乳が入る前に「骨粗鬆症」という名前を知っているお母さんは、まず一人もいませんでした。
牛乳を取る必要の無い日本人が牛乳を摂り始めてから、増えたのです。
世界中で一番牛乳を飲んでいるのは北欧人です。ノルウェーの骨折率は日本の5倍です。
牛乳に含まれるカルシウムの量を食品成分表などでもう一度調べてみてください。牛乳100ccの中に含まれるカルシウムとヒジキ100gに含まれるカルシウムの量はどうでしょう?なんと14倍も違うのです。
牛乳を500cc飲むと550mgのカルシウムが入るのに対し、250キロカロリーもの熱量が入ります。この熱量にあったカルシウムが摂れていないので、カルシウム不足になり骨が折れやすくなるのです。
鉄分となるとこの問題はもっと深刻です。鉄分は牛乳と比較して、ほうれん草で100倍、豆やゴマは475倍、ヒジキは2750倍も含まれています。
貧血の方はすぐに、牛乳をやめてお味噌汁を飲みましょう。
言葉の遅い子は食べる時に良く噛んでいない子です。
柔らかい物ばかり食べている子供、ジュースや牛乳などカロリーの高い水分を多く摂っている子供たちは下を使わないので、言葉に遅れが出るのです。
Part.2 日本人は欧米人に比べてカルシウムの摂取が不足していると言われてきました。 そこで、カルシウムを摂るなら牛乳ということで、成長期の児童、妊産婦、閉経後の女性の骨粗鬆症の予防のためにも、もっと牛乳を飲むようにと言われてきました。 牛乳の好きな人で、アレルギー反応とか乳糖不耐症、肥満、高脂血症などのない人なら、時折ある程度なら牛乳を飲んだり乳製品を食べてたりしてもいいでしょうが、それ以外の人には牛乳はおすすめできないようです。 自然の摂理からいえば、どんな動物も成長してから、多種の動物のお乳を飲んでいる動物はいないのです。多種の動物のお乳を飲むこと自体不自然なのです。 牛乳は牛が成長するための栄養素です。 ■「牛乳は吸収がよいからカルシウム摂取に良い」ということの誤り?
【参考文献 胃腸は語る/新谷弘美 新食物養生法/鶴見隆史】 |