花粉症と戦う

まず、なぜ花粉症になってしまうのでしょう?これを知らなければ、戦えませんね。

花粉(抗原)が目や鼻の粘膜に取り付くと、抗原のたんぱく質が粘液中に溶け出します。

溶け出した抗原は《マクロファージ》に取り込まれ、異物と認識されます。この情報がヘルパーTリンパ球を介してBリンパ球に伝えられると、リンパ球は花粉抗原に対するIgE交代を作り出します。さらにIgE抗体は全身にある「肥満細胞」と結合します。

こうして、毎年IgE抗体と結合した肥満細胞が蓄積されていきます。

やがて飽和状態に達した肥満細胞は活性化し、ヒスタミンやロイコトリエンなどの化学伝達物質を放出し、花粉症の症状が引き起こされるのです。

しかし、人間の体にはIgE抗体の産出を抑制する抗体も用意されています。それはIgA抗体であり、IgA抗体をバックアップするIgG抗体です。

ということは、IgAとIgGを活性化すれば良いということです。

それには全身の生命エネルギーを高めなければなりません。

生命エネルギーの素は食べ物です。

日本人には日本人に合った食べ物があります。

主食はなんといってもやはりお米です。出来る限り未精白の穀類を選びましょう。玄米を中心として雑穀、豆類などを少量混ぜます。玄米が難しい場合、胚芽米や5分搗米でも良いでしょう。

副食は野菜、海草、いも類などを中心に。野菜は季節のものを摂りましょう。寒い冬にレタスやトマトは避けましょう。

旬の物を食べるということはその時期の体に必要な栄養が摂れるという事です。逆に冬に夏に取れる食物を食べないようにすることです。

 

■食べ物のバランス

これは歯の数から考えます。

親知らずの4本を含むと犬歯4本(15%)門歯8本(25%)臼歯20本(60%)の32本です。

犬歯は肉や魚を噛み切るための歯。門歯は野菜などを噛み切るための歯。臼歯は穀物をすりつぶすための歯です。       

肉食獣はほとんど犬歯です。草食獣には犬歯はありません。人間の歯がこのようなバランスで構成されていると言うことは、このバランスに従って食べ物を食べるのが良いのではないでしょうか?

肉類15%、野菜類25%、穀物60%

  酸性・アルカリ性 陰性・陽性

酸性食品の害などが言われ、アルカリ性食品を摂りましょうと言うことは良く聞きますが、食べ物の陰性と陽性にも気をつけてください。

冷え性の人が陰性の食べ物を多く摂ると、より冷えてしまいます。冷え性の人や寒い冬は陽性の食べ物を多く摂りましょう。

 陽性の食べ物は体を温めます。

ここでは細かく説明しませんが、大まかに考えると、土の中で育つもの、寒いところで育つものは、だいたい体を温めます。

 寒い時にバナナを食べるとさらに寒くなりますよ。