■自然治癒力とは何か?免疫力とはどう違うの?
食の安全性が脅かされています。
農薬・環境ホルモン・遺伝子組み換えの農産物・BSEの食肉・ウソが多い表示・水道水の不安・排気ガスによる大気汚染と発ガン性物質、アトピーやアレルギー。
私たちの生活はいったいどうなっていくのでしょう?
一方、そんな社会状況反映して、世は健康ブームです。健康食品の広告もあふれかえりどれが一体効くのか、素人にはまったくわかりません。
自分にとって有効な者はは何か・・・誰もが迷います。
自然治癒力とは、人間が本来持っている免疫力という、自分自身で病気を治す仕組みを活性化して、自分で治せる症状を自分で回復させようとする力のことです。
食べ物や、体操・運動・入浴・サプリメント・鍼灸・マッサージ・指圧それこそ何十種類もの「自然治癒力」を高められるという健康法があるといわれています。
■免疫力とは何か?
人間の身体を内側から制御するシステムは、体を動かし、感覚を機能させる脳神経系、対外からの病原菌やウイルスなどの侵入に対抗する免疫系、そして全身の機能の潤滑油ともいうべきホルモン系の3つがあります。
これらのバランスが保たれていることが健康状態なのです。
その中で免疫力とは、私たちの体内を流れる血液の中の、白血球、その中のまたリンパ球と顆粒球の働き具合を意味し、ガンやその他の成人病の原因となるウイルスや細菌と闘う両者のバランスが良い状態を、免疫力があるといいます。
紅茶キノコから始まって、最近のヨーグルトの話題まで、何が効くのか有益なのか、誰もが情報に追いかけまわされる時代です。
じっくり必要な情報を整理し、理論のともなう実践法を見定め、自分の体質や気持ちの良い方法を発見してゆきたいものです。
■病気になるということ
免疫をコントロールしているのが自律神経。
その自律神経にある交感神経は白血球の顆粒球に、副交感神経はリンパ球に関係があり、交感神経が優位になると顆粒球が増え、血管を収縮させ筋肉が緊張し、副交感神経が優位になると心臓の拍動が低くなり、血管が拡張し心身がリラックスします。
自律神経はストレスによりバランスを崩しやすく、連鎖的に白血球のバランスも乱れます。
病気の発症を生む原因の一つが、この顆粒球の増加にあるといわれています。
■免疫力が低下するとは
人間関係のストレスや悩み、食事の不規則や偏食、運動不足や不眠症などにより、自律神経が乱調となり、顆粒球が優位に立ちリンパ球の数が減ります。
そのために免疫力が低下し、体調を壊すことが考えられるのです。
リンパ球には、ナチュラルキラー細胞とよばれる体内に入ったウイルスをやっける細胞がありますが、この細胞は強いストレスや年齢を経るとともに弱まります。
こうした免疫の仕組みはまだ解かっていないことも多いのです。
■なぜ、女性は長生きなの?
これも免疫機能の違いに関係があるといわれています。微生物が侵入しても、女性は男性より、より早く排除するようリンパ球が反応すると考えられています。
これはホルモンと関係があり、女性ホルモンは免疫反応を活発にし、男性ホルモンは免疫作用を抑える働きをすることがわかっています。
■ストレス・夜更かし・不規則
白血球の中のリンパ球はウイルス、細菌、感染細胞をやっける免疫。副交感神経に支配されています。
一方、白血球の中の顆粒球は交感神経の下、侵入した細菌や死んだ細胞を食べてくれます。
しかし細菌を処理した後、活性酸素という細菌や組織を広範囲に痛めつけてしま悪者を大量に発生させてしまいます。
この顆粒球の増加でリンパ球が減り、免疫力が落ちます。ストレス、不規則、不摂生リンパ球の敵なのです。お気をつけ下さい。
■血液の役目
私たちの体内を流れる血液の主な成分は、白血球と赤血球ですが、赤血球は酸素や栄養分を体内に届け、白血球は細菌やウイルスから体を守ってくれます。
白血球の中のリンパ球は、T細胞(ガン細胞の表面にあるガン抗原を処理してくれる)とNK細胞(ガン細胞に穴を開けて殺す役目)があります。
顆粒球は約60%、リンパ球は約35%が健康を保つバランスで、血流障害は、それらの大敵です。
■怒りっぽい人は要注意
怒りっぽい人は病気にかかりやすいので要注意です。
また、すぐに感情的になる人、トラブルを起こしやすい人、元気の無い人、笑いの少ない人なども、病気の発生や、症状が進むといった傾向があるとのこと。
要は免疫系が、その人の心の中の動きによって、割合操作しやすく、またされやすいことを意味しているのです。(ストレスは大敵)
病は気から。気とは元気エネルギーのこと免疫機能は気の持ちようで変化する。
免疫力をアップさせる方法
〜食べること〜
●野菜
野菜には活性酸素の害を除去したり、発ガン性物質を無害化してくれる(つまり免疫力を高める)働きのあるものが多いのです。ブロッコリー(特に芽)やワサビ、大根、カブ、タマネギ、ニンニクなど。
いろいろな種類の野菜を多く摂取することを、まずおすすめします。
●キノコ
アガリクス・メシマコブ・ヤマブシタケ・ヒラタケ・マイタケ・など、キノコ類には有効成分を含有するものが多いと、科学的にも認められており、ガンの代替医療にアメリカでも研究、実践が進んでいます。
免疫力の向上には好影響。
●果物
毎日200gを目安に、つまりミカン2個、カキ1個といった量が好ましいとか。ミカン類には抗酸化作用が。リンゴには高血圧や高コレステロール予防。
ブドウには免機能の増強。モモやバナナは糖尿予防に。カキも抗酸化作用など、果物は健康の薬です。
●酢
免疫力を高めることで知られています。
疲れの原因である乳酸を取り新陳代謝を高め、脂肪を燃焼させ活性酸素の発生を抑える働きをしますから、体にいいと昔から言われていました。酢に含まれるアミノ酸がポイントです。
●入浴と笑い
笑いは自律神経に作用し、交感神経、副交感神経を適度にバランスよく活性化させてくれます。大いに笑いましょう。
入浴はストレスを取り除き、血流循環により体内の老廃物を排除します。適度な運動、快便、快適な睡眠と共に入浴は効果的です。
●ビタミンCとE
ビタミンCは免疫を正常にさせる大切な栄養素のひとつです。またEは抗酸化作用を持っています。
従って、Cは果物、イモ類、緑黄色野菜で、Eはアーモンド、落花生、植物油がそれらを多く含んでいます。
●ストレス除去
ストレスは免疫細胞の機能を著しく低下させるといわれています。
ストレス時のホルモンがリンパ球を壊すためだそうです。
不規則な生活、悩み、心配加重な仕事などをいかにストレスに結びつけないようにするか。
リラックスが免疫力アップの最上の手段なのです。
●病気は健康のひとつ?
下痢とかくしゃみといった症状は何でしょうか。下痢はもしかしたら解毒で、体は風邪をひくことで重い病気を防いでいるとも考えられます。
体には、正常に戻ろうとする本来の働きがあり、下痢や痛みといった症状は、体のバランスを回復させる作用ともいえます。
●息を吐く
仕事に夢中になっていたり、悩みがある時などは、たいてい呼吸が浅く、小さくなっています。
呼吸はとにかく大きくゆっくり吐き切ることが大切です。大きくゆっくり吐くと必ず息が入ります。
鼻から吸う腹式呼吸が基本です。
●重みは下
頭寒足熱の状態を、ふだんの何気ない時にも応用しましょう。
オフィスの仕事、パソコンを操作する時、腰や足のみならず、胸や手も「重みは下に」と意識すると体全体の健康度がアップするそうです。
首、肩、手首の力を抜いて体を床に任せてしまうように・・・
●足は親指、手は小指
立っている時につま先に体重を置くと体全体が安定します。
下半身の身のこなしも楽になります。電車やバスで立っているときなど、機会はいろいろあるはずです。握る場合は小指側の3本(小指、薬指、中指)を使ってください。